JOURNAL

『洗面アンティーク』新オフィス紹介

こんにちは、IDA DESIGN(株式会社IDA Company)代表の伊田昌玄です。当ブログでは数回に渡り、新事務所のご紹介を兼ねてデザインや建築設計についてお話しております。

第三回は『洗面アンティーク』について。

『洗面アンティーク』新オフィスのご紹介3

日々の生活の中に好きをとりいれたい

私、伊田は自分の生活環境の日々使う場所や使うものについて、自分の思い入れのあるものや、好きなものを積極的に取り入れています。

なぜかというと自分らしさや好きなものを取り入れることで、ふとしたとき日々の生活の中で気分が高められる効果があるのではと思います。

例えば、朝起きて最初に目につくところにお気に入りのものを置くと目覚めがよく感じられたり、玄関に好きなものを飾ることによって、帰宅時にこの家に帰ってきてよかったなと思う時間になります。

また洗面所、洗面台というのも毎日必ず使うところなので、生活の中では大きなポイントだと思っています。

一点ものの魅力

洗面台のお打ち合わせなどでは、一般的にいろいろなメーカーさんから優れた商品がたくさん販売されています。LIXILさん、パナソニックさん、TOTOさん他、様々な機能性をもった、使い勝手もメンテナンス性も考慮した商品が開発されています。そのような商品の中から比較検討してお客様のライフスタイルに一番あったものを選ぶことがあります。

一方で、機能面はもちろん最低限のものはいるけれども、より見た目や、素材感、存在感などを自分の好きなものにしたいといったお客様もいらっしゃいます。

私、伊田自身の場合、機能性にも優れた既製品の良さも理解しながらですが、おじいちゃんが大工だという影響も大きくあるのか、職人の手作りや、一点物などといったものに惹かれる傾向があります。

そういう目線で今回の新事務所の洗面所を捉えたときに、アンティークの一点ものの家具と、洗面ボウル、水栓金具をそれぞれ選び組み合わせることによって、個性的ではあるけれども建築の住空間に溶け込ませて空間をつくりたいと考えました。

事務所の手洗い台に『洗面アンティーク』をとりいれる

ちなみに今回作ったIDA DESIGN事務所では、トイレの中のいわゆる手洗いスペースに『洗面アンティーク』を取り入れました。

まず、アンティークの家具を仕入れました。アンティークは一点ものなのでその都度の出会いです。そのため今回仕入れることができた家具はサイズが少し大きいものでした。そのままではうまく入らないので、バランスを見ながら、思い切って3分の1ぐらい切り落とすことにしました。

洗面ボールや水栓金具は少し個性的なものをピックアップしました。そしてサイズ調整したアンティーク家具に洗面ボールを置き配管を通し、手洗い台として設置しました。

次に、空間について。洗面ボウルもアンティーク家具もどちらも個性的で、一般的な空間にそれだけを置くと浮いてしまう可能性があるため、馴染むように周りの空間も工夫することにしました。

イギリスから少し変わったデザインの壁紙を仕入れ、モザイクタイルも併用して貼りました。
鏡の使い方もちょっと工夫をして貼っています。

空間の捉え方の方法で、ぱっと一点にフォーカスポイントをもってくるやり方があります。もう一方、空間として全体的に捉えてもらう方法もあります。今回は後者の方法をとり、個性的な洗面に、周りの空間も馴染むようにデザインしました。

事務所の手洗いスペースということでスタッフだけではなくお客様の利用も想定されます。お客様がお打ち合わせでの休憩時に、扉を開けて、わぁ!と驚き、楽しんでいただける空間ができたらと考えてデザインしました。

『洗面アンティーク』新オフィスのご紹介3

オリジナルの洗面アンティーク、おすすめしにくいケースも

先にもお話した通り、私、伊田はその場所を使うときに気分がちょっと高まるような空間作りのお手伝いをしたいと思っています。洗面所一つとってもお客様の好きを取り入れたり、使い勝手を考えたり、いろんな工夫や、アイデアの提案をさせていただきお客様と一緒に作っていきます。

ただ、今回のようなオリジナルの洗面台はおすすめしにくいケースもあります。
例えば、子育て世代の住宅などです。毎日の手洗い、お子様がいることで機能面での優先順位が高くなることが必須ですよね。

見た目にこだわっても、毎日のお手入れの手軽さや機能面の方を重視したほうが、より生活は快適ですよね。その事によって、家族全体の生活の満足度は上がると思います。そういった場合は各メーカーさんが商品開発された素晴らしい商品があるので、そちらを室内のデザインや色好みに合わせ、取り入れたほうがいい場合があります。

おすすめしたいケース

『洗面アンティーク』新オフィスのご紹介3

一方で、子供さんがおられない方や、子育てが一段落したケース、また洗面が二箇所ある場合など一方のデザインを楽しめるケース、店舗工事などでは、機能面ばかりの追求ではなく、デザインにこだわってみることもおすすめしています。

ただ、毎日使う場所だからデザインにこだわってほしいという思いもありますが、毎日使う場所だからこそ使い勝手、機能面にこだわりたいという思いももちろんあるので、そこはしっかりとお客様とお話させていただいてバランスをみて方向性をみつけていけたらと思います。

実際、今回のような『洗面アンティーク』を取り入れてみたいといった場合、アンティークの素材もこちらで探すことが可能です。オークションで探したり、協力会社さんでアンティーク物を取り扱っていたり、また、バイヤーさんに依頼して買付けしてきてもらうといったようなさまざまな手段があります。

お客様のここにこだわりたい!など思いをお聞かせください。いろいろな方面からアプローチして一緒に作り上げていけたらと思います。

一点、注意点としてあげるとするならば、保証のことは考慮しなければなりません。

メーカー既製品はメーカー保証が二年や三年などついてくるものが多くあります。
一方、『洗面アンティーク』のような完全オリジナルの造作でつくった洗面台には、既製品のように保証がつけられないというのが現状です。造作でつくった場合はその点はお客様にご理解いただいき、住宅を作って終わりという感覚ではなく、ある程度手を入れながら自分の家を育てていくというお考えの方、愛着を育んでいくというような観点の中で住まいをお考えの方には相性がよいかと思います。


IDA DESIGN(株式会社IDA Company(アイディーエーカンパニー))は、リノベーションで家造りをお手伝いさせていただいたあとも、住宅を育てる上での手直しだったり、補修だったり、ちょっと色を変えたいな、などのご要望などで定期的に行かせていただきます。

今回のようなオリジナル洗面台があれば、その時にちょっと点検することは簡単にできまです。そういう形でメーカー保証とは違う、場合によっては補修や取り替え費用などかかる事もあるかもしれませんが、お気に入りでオリジナルの洗面台、育てる楽しみと捉えてもらえる方なら是非おすすめいたします。


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IDAジャーナルとは
住宅や店舗のリノベーションを手がける IDA DESIGN(アイディーエーデザイン) のコラムです。 リノベーションの基礎知識や、デザインやインテリアに関することを代表ブログでお届けしています。 コラムを通じて、住宅リノベーションの知識を深めつつ、私たちのことを知っていただけたら嬉しいです。

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