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知っているようで知らない?リノベーション用語の解説【設計・プランニング編1 】

リノベーション用語の解説 設計・プランニング編

リノベーションの下調べをすると、知らない用語ばかりがでています。基本的な専門用語を知れば、やりたいことを明確にできるうえ、打ち合わせもスムーズになります。この記事ではリノベーションの設計・プランニングに関する用語を解説します。

1.リノベーション用語【設計・プランニング編】

1.1.造作家具

知っているようで知らない?リノベーション用語の解説【設計・プランニング編1 】

造作家具とは、建物の空間に合わせて設計製作されたオーダー家具のことです。建築用語における「造作」とは仕上げ前の取付工事を指します。つまり、造作家具は天井、壁、床などに固定された作り付けの家具になります。

一般的な家具とは異なり、造作家具の場合は室内の寸法を合わせて作るため、空間を有効利用できるのが特徴です。収納するものにあわせて設計するため、使い勝手がよいでしょう。インテリア的にも空間に合うようにデザインができ、統一感ももたせられます。
一方で、既成の家具より価格が高くなる傾向があるほか、納期がかかるという面もあります。

1.2.ウォークインクローゼット

知っているようで知らない?リノベーション用語の解説【設計・プランニング編1 】

ウォークインクローゼットとは、人が歩いて入れる広さのあるクローゼットのことです。
収納効率を上げるために、クローゼット内に棚やハンガーパイプなどが設置されているのが一般的です。

収納スペース内に出入りできるため、物の出し入れがしやすく、たくさんの物が収納できるのがポイントです。掃除機などの掃除用具や、扇風機やストーブといった季節の家電、使用しなくなった家具など、洋服以外の収納にも活用できます。

1.3.ウォークスルークローゼット

ウォークスルークローゼットとは、人が歩いて入れる広さのあるクローゼットの一種です。

ウォークインクローゼットとの違いは、出入り口が2箇所あり、通り抜け可能なレイアウトになっていることです。たとえば居室から居室、居室から洗面スペースをつなぐ位置など、2部屋を跨いで作られます。
そのため、収納としてはもちろん、部屋同士をつなぐ動線としても活躍します。

1.4.回遊動線

回遊動線とは行き止まりがないよう、くるりと回れるように設計された動線のことです。

家事動線を重視して水回りなどの配置を工夫して取り入れるケースがあります。たとえば玄関→シューズクローゼット→リビング→キッチン→脱衣所、といった具合に、家族の行き来で混み合いがちな動線が滞らないように配慮されています。

動線に流れができるため人が渋滞しにくいだけでなく、家事の効率がアップする効果も期待できるでしょう。

1.5.パントリー

パントリーとは、キッチン用品や食料品などを収納するスペースです。
キッチンの近くに設け、ごちゃつきがちなキッチンまわりをきれいに片づけるために活用します。

まとめ買いした食料品の収納や、防災備蓄などのスペースとしても活躍するでしょう。

パントリーの形状はさまざまです。キッチンの一角に設置する方法もありますが、たとえばウォークスルータイプの収納にすれば、動線の確保も行えます。

1.6.アイランドキッチン

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アイランドキッチンとは、壁面から離れた場所に、島のように独立して設置したキッチンのことです。
リビングやダイニングの方向を向きながら調理ができる対面キッチンの一種で、おしゃれなデザインや開放感があることで人気があります。

キッチンの両側に壁がないため、左右どちらからでも出入りできるのが大きな特徴です。
家族やゲストとコミュニケーションが取りやすいうえ、動線が確保されているため複数人でも調理しやすいでしょう。

一方で、キッチンが丸見えであったり、設置スペースがある程度必要であるというデメリットもあります。また、キッチンの中では比較的価格が高い傾向です。

アイランドキッチンについて詳しくはこちら

1.7.ペニンシュラキッチン

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ペニンシュラとは「半島」を意味します。ペニンシュラキッチンとは、その名のとおり左右どちらかが壁に面しているキッチンです。

アイランド同様に対面キッチンの一種です。調理中にコミュニケーションが取りやすいうえ、デザイン性が高く開放感があるため人気があります。

ただし、キッチンが丸見えになるため、来客時に人目が気になることもあるでしょう。また、片側が壁で塞がれるので動線が長くなる傾向です。

ペニンシュラキッチンについて詳しくはこちら

1.8.玄関土間

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土間は家の内にあって床板を敷かずに土足で歩けるスペースのことです。玄関の靴を脱ぐ土間スペースを広げたものを、玄関土間と呼びます。

玄関土間は土足のまま使えますので、帰ってきて汚れた状態の自転車やベビーカーを拭かずにそのまま室内に入れられます。
内と外との中間的な空間の特色を利用し、植物を育てたりDIYをしたり。来客対応時にも活躍するなど、さまざまな用途に利用できるでしょう。
なお、玄関土間は湿度が高く底冷えしやすいため、カビや断熱対策についても考えなければなりません。

玄関土間について詳しくはこちら

1.9.ニッチ

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ニッチとは、壁面の一部を凹ませて作る小さなスペースのことです。飾り棚として小物をディスプレイするなど、壁面のおしゃれに活用できます。
照明を取り入れる、形や素材を変えるなど工夫をすると、さまざまなスタイルでディスプレイを楽しめます。

リビングはもちろん、キッチンや洗面所に作るのもよいでしょう。
例えばキッチンの壁にニッチを作ると、調味料を並べたりキッチンツールをひっかけたりするスペースとしても活躍します。洗面所では歯ブラシやメイク用品など置く場所に悩む小物の収納も可能です。

1.10.スケルトン天井

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スケルトン天井とは、パネルや内装を取り払い、建物の骨格部分が見えている天井のことです。「むき出し天井」や「躯体現し」とも呼ばれます。

デザイン性が高く、おしゃれなカフェやスタジオなどでも採用されており、住宅リノベーションでも人気があります。
また、通常の天井を取り払うと天井高が上がるため、広々とした解放感が得られるでしょう。

ただし、外気の影響を受けやすくなったり、冷暖房の効率が低下したりする側面もあります。

スケルトン天井について詳しくはこちら

1.11.ダクトレール

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ダクトレールとは、主に天井に設置するレール状の配線器具です。レール上のどの位置にも照明を取り付けることができ、別名ライティングレールとも呼ばれます。
商品をより良く見せるために店舗で使用されることが多いですが、最近は住宅でも使われます。

ダクトレールの照明には、吊り下げて使用するペンダントライトや、特定の場所を照らす機能に優れたスポットライトなどがよく用いられます。
どちらも雰囲気がある空間を演出する効果が期待できますので、リノベーションで理想の住まいを実現する手助けとなるでしょう。

1.12.コーブ照明

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コーブ照明とは、折り上げ天井で使用する間接照明です。
折り上げ天井は天井の中央部分を周囲より一段高く作っている天井のこと。この折り上げ天井の中に照明器具を設置して光を天井にあて、その反射した光を照明として活用します。

一般的な照明とは異なり、光源が直接目に入りにくいため、空間に柔らかい光で演出できるのが特徴です。

1.13.コーニス照明

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コーニス照明とは、光を壁面に当てて照らす間接照明です。壁に対して平行に照明器具を設置し、光を壁に反射させることで室内を明るく照らします。

コーブ照明同様、光源が直接目に入りにくいのが特徴です。柔らかい光で空間演出できるうえ、壁が明るく見えることで部屋が広く感じやすくなります。

1.14.アクセントクロス

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アクセントクロスとは、部屋のクロス(壁紙)の一部に、他の面と違う色や柄のクロスを貼るインテリアの手法です。

グレードの高い商品を選ばない限り、どのクロスを選んでも価格帯に大きな変化はありません。手軽な価格でおしゃれな好みの空間を作るための、大切な手段となるでしょう。

アクセントクロスについて詳しくはこちら

2.リノベーションの知識を深め、理想の住まいに

リノベーションでは普段使わない用語ばかりがでてきます。しっかりと理解してから計画を立てないと、理想と離れた住まいになってしまう恐れがあります。
クローゼットやキッチン、照明の種類など、設計・プランニングでよく出てくる用語を事前に確認しておきましょう。

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