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便利な「玄関土間」をマンションリノベーションで手に入れる

マンションの玄関スペースは新築マンションも含め、基本的にコンパクトな空間が多いです。
そのため、窮屈感、収納が少ないなどの不満を抱える方は少なくありません。
マンションリノベーションで玄関土間を設置すると、便利で使い勝手が良い玄関に近づきます。
この記事では、玄関土間のメリットデメリット、活用方法を紹介します。

便利な「玄関土間」をマンションリノベーションで手に入れる

1.玄関土間とは

便利な「玄関土間」をマンションリノベーションで手に入れる

土間とは、屋内にある土足で過ごせるスペースのことです。日本の住宅においては古くから、土足での炊事や洗濯、来客の応対などのための空間として使われてきました。

屋内と屋外の中間的な空間は汎用性が高く、現代でも玄関に設置する「玄関土間」として活用する家が増えてきています。趣味の作業場やペットの遊び場など、活用方法はライフスタイルによってさまざまです。
玄関土間はまさに「室内の庭」のような存在といえるでしょう。

土間は土足で過ごすのが基本のため、仕上げ材にはフローリングではなくコンクリートやモルタル、タイルを使用します。

2.玄関土間のメリット

便利な「玄関土間」をマンションリノベーションで手に入れる

玄関土間は便利なスペースのため、リノベーションで作るケースも増えてきています。ここでは、玄関土間のメリットを紹介します。

2.1.土足のまま使える

玄関土間は玄関から続くスペースのため、外から帰宅したときに土足のまま出入りできます。
そのため、泥が付いたベビーカーや自転車も、汚れを気にせずそのままさっと室内に入れられます。玄関の狭いスペースでいちいち泥や砂を拭く手間がありません。散歩から帰ってきたペットの洗い場としても活用でき、土足のまま作業したいときにも便利な空間です。

もし玄関土間が汚れても、床材はモルタルやタイルといった耐久性の高い素材のため、掃除もしやすいでしょう。

2.2.開放感が得られる

玄関は狭く暗いイメージを持っている方も多いでしょう。靴を脱ぎ履きするためだけに使い、それ以外ではわざわざ行くことがない人が大半です。
しかし来客の対応は玄関で行うため、玄関の印象で部屋のイメージが決まるといっても過言ではありません。

土間という広いスペースを設けることで、開放感のある玄関に変化します。さらに、居室に使っていた窓を玄関土間に取り込んだり、新たに室内窓を設置したりすることで、光を取り入れられる明るい玄関スペースに。来客時の印象アップはもちろん、家の出入り以外でも玄関土間を活用したくなります。

2.3.外部と室内との中間的なスペースとして使える

玄関土間は玄関に設置する空間のため、外部と室内との中間的なスペースとして使えます。

季節や天候、防犯面を気にせず屋外のように利用できるため、子どもやペットの安全な遊び場として適しています。また、水やりや植え替えなど観葉植物の世話や、木屑や破片がでるDIYの作業などを、外に出なくても行えるため便利です。

コンパクトなベンチやテーブルセットを設置すれば、ちょっとした来客時の対応にもぴったり。セールスなど部屋に上げるのをためらう訪問者にも対応がしやすくなるでしょう。

3.玄関土間のデメリット

玄関土間には多くの利点がありますが、デメリットも少なからずあります。メリット・デメリットの両面を把握したうえでリノベーションを検討してみてください。

便利な「玄関土間」をマンションリノベーションで手に入れる

3.1.湿気・底冷えしやすい

玄関土間は湿度が高く、底冷えがしやすいという特徴があります。

特に冬場は、玄関からの冷たい空気と室内からの暖かい空気が土間でぶつかり、結露が生じてじめっとなりがちです。また、雨で濡れた傘やレインコートを置くこと、湿度が高くなることもあるでしょう。湿気によるカビを防ぐためにも、リノベーションの際には窓の活用や除湿器の設置がおすすめです。調湿作用のある壁材でも対応ができます。

また、玄関土間は通常の部屋と異なり、フローリングが貼ってありません。夏場は涼しいのですが、冬場は底冷えを感じる可能性があります。断熱対策や暖房を取り入れるなど用途に応じて対策ができますので、打ち合わせの際に相談してみてください。

3.2.居住スペースが狭くなる

リノベーションでは元から居住スペースが決まっています。土間部分にスペースを取るということは、他のスペースを削るということです。玄関土間を広く確保するために、隣接するリビングやダイニングを削るとなると、居住空間を圧迫し、狭く感じてしまうこともあるでしょう。

そのため、玄関土間の空間の確保は居室とのバランスをみて考えることが大切です。また、「自転車を置くスペースがほしい」など、あらかじめ目的を考えて玄関土間を設置すると余分なスペースを割かずに済みます。

3.3.玄関土間にできない場合もある

リノベーションは戸建てだけでなくマンションでも行えますが、マンションの場合は管理規約の確認が必要です。なかには騒音の問題などにより、玄関土間を設置できない場合もあります。事前に管理規約を確認してからリノベーションを計画するとスムーズです。

4.玄関土間の活用方法

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せっかく玄関土間を設置しても、使わなければ意味がありません。玄関土間の活用方法は以下のようにさまざまですので、本当に使うかどうか検討してからリノベーションを行いましょう。

・収納
・趣味
・ペットの世話
・ワークルーム
・接客

4.1.収納のための玄関土間

玄関土間の、土足で入れて土がついている物も扱える特性を活かし、収納スペースとして利用するのは定番です。たとえば以下のアイテムを収納できます。

・靴
・雨具
・自転車
・アウター
・ベビーカー
・子どもの遊び道具
・スポーツ用品
・スーツケース

室内の収納スペースにはしまいにくいものや、できるだけ外に置いておきたいものも、玄関土間があれば防犯面も気にせず収納できます。

ウォークインクローゼットやシューズインクローゼットのようにして使う方法も検討してみてください。たとえばアウターは室内のクローゼットにも収納できますが、玄関土間で収納できる作りにすると、花粉を室内に持ち込まなくて済みます。

『ウォークインクローゼットって便利?』の記事へ

4.2.趣味に使う玄関土間

土足のままつかえるメリットを活かし、室内では行いにくい趣味のスペースに活用するのもおすすめです。

たとえば、こだわりの自転車のカスタムやメンテナンスのスペースとして。キャンプ用品、釣り道具の手入れ、スノーボードなどのワックス掛けにも使えます。DIYや陶芸、彫刻や絵画のアトリエなど、部屋を汚しがちなクリエイティブな活動も玄関土間では行いやすいでしょう。コレクションのスニーカーを集める趣味があれば、見せる収納としても活躍します。

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4.3.ペットのための玄関土間

愛犬と暮らすうえで、散歩後の手足やブラッシングの手入れは欠かせません。

玄関土間があれば外から帰ってきて土足のまま入れるため、お散歩帰りのワンちゃんなど足を拭くスペースとしても活用できます。手洗い水栓を設けると、スムーズに足を洗ってから室内に入れられます。

また、玄関土間は一般的に平らで溝や段差の少ない構造です。そのためブラッシングした後の毛も、負担なく片づけられるでしょう。

玄関土間は愛犬だけでなく、熱帯魚などを飼育しているご家庭にもおすすめです。水槽を手入れするときに水がこぼれても拭きやすいため、メンテナンス作業の負担を減らせます。

4.4.ワークルーム用の玄関土間

リモートワークで働いている場合、作業スペースの確保に困るご家庭もあるでしょう。リビングの一部を作業場にする人も多いのではないでしょうか。また、普段生活している場所ではなかなか集中して作業するのは難しいものです。

玄関土間は外部と室内との中間的なスペースであり、開放感があります。室内から一段下がる土間は、ワークルームとして最適です。あえて靴をはく動作をいれて切り替えることで、オンオフの切り替えができます。

4.5.接客スペースに使う玄関土間

外部と室内との中間的なスペースである土間は、古くから接客スペースとしても活用されてきました。

カフェ風の椅子やベンチを設置すると、来客時の接客スペースとして活用できます。玄関先の立ち話でもなく室内でもない中間的な空間は、ママ友との立ち話や宅配の方が来たときの対応にぴったりです。また、急な来客時に待ってもらう場所としても使えるでしょう。

5.ライフスタイルにあわせて便利でおしゃれな玄関土間に

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玄関土間とは、玄関に隣接した土足で過ごせる屋内スペースのことです。土足のまま外部と室内との中間的な空間として使えるため、収納やペットのお世話などさまざまな活用ができます。ただし、湿気や底冷えへの対策や、他の部屋との兼ね合いを考える必要があるため、リノベーションするなら事前の打ち合わせが重要です。

IDA DESIGN(株式会社IDA Company)は神戸市灘区を中心にリノベーションを手掛ける地域密着型の会社です。玄関土間のリノベーションに関する問い合わせや、見積もりを承っております。「実用的な玄関土間が欲しい」とお悩みの方は、気軽にお問い合わせください。

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住宅や店舗のリノベーションを手がける IDA DESIGN(アイディーエーデザイン) のコラムです。 リノベーションの基礎知識や、デザインやインテリアに関することを代表ブログでお届けしています。 コラムを通じて、住宅リノベーションの知識を深めつつ、私たちのことを知っていただけたら嬉しいです。

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