これからは人生100年時代であり、50代60代は人生のターニングポイントとなります。定年退職や子どもの独立により、時間やお金に余裕もでてくるでしょう。セカンドライフリノベーションを行い、家の老朽化対策や老後のためのバリアフリー化を検討してみませんか?
ライフスタイルが変わる50代60代は、大人世代がリノベーションしやすいタイミングです。この記事ではセカンドライフリノベーションのポイントを解説します。
<目次>
1.セカンドライフリノベーションとは
セカンドライフリノベーションとは、子育てや仕事が落ち着く50-60代に行うリノベーションのことです。
人生100年ともいわれ始めている現代で、ターニングポイントに差し掛かる50-60代は、これから先の暮らし方を考える時期でもあります。毎日暮らす我が家をセカンドライフに合わせてリノベーションすることで、より充実した暮らしを実現できるでしょう。
また、70代80代になると徐々に身体が衰えてきて、今の住まいを暮らしにくく感じることがあります。来たるべき老後に備え、より快適な住まいに近づけるのもセカンドライフリノベーションのポイントです。
2. 50-60代がリノベーションに適している理由
50-60代がリノベーションを行うのに適している、といわれるのは何故なのでしょうか。ここでは、セカンドライフリノベーションを50代-60代で行うべき理由を解説します。
2.1. 子どもが独立する
30-40代はまだまだ働き盛りで子育て優先の生活でしたが、50-60代になると子どもが独立する家庭は多いでしょう。
子どもがひとり暮らしを始めると、帰省するのは年に数回のみ。今まで子ども部屋として使用していた個室が余ります。また、余裕が出るのは部屋の数だけではありません。子どもの独立により時間や経済的な余裕もでてきます。
子どもの独立により子育て中心から、自分のための自分らしさ中心の生活へ。セカンドライフリノベーションにより、豊かな暮らしが実現できます。
2.2. 体力気力のあるうちに老後に備える
50-60代であれば、まだまだ体力も気力もあり元気があります。加えて、仕事も少し落ち着いてくる時期です。定年退職により、金銭的・時間的な余裕がでてくる人もいるでしょう。
リノベーションは程度によっては引越しも必要になるため、シニア世代ともいわれる70代以降に行うと体力的にキツイことがあります。
まだまだ元気なうちにセカンドライフリノベーションを検討してみてください。
3. 50-60代のセカンドライフリノベーションのヒント
50-60代で行う、これからのセカンドライフのためのリノベーション。成功させるには以下のポイントを意識しましょう。
3.1. 趣味を楽しむ
50-60代は、子どもの独立で子育て中心や、働き盛りで仕事中心の生活とは違い、時間的余裕があります。子どもが走り回って怪我したりインテリアを壊す心配もありません。
これからの人生は自分の趣味にゆっくりと時間を使えるため、趣味の部屋などを作るのがおすすめです。たとえば、シアタールームの設置やワークスペースの確保、料理好きならキッチンの充実など。健康維持のために運動器具やヨガのスペースを確保した、トレーニングルームを作るもの良いかもしれません。
セカンドライフリノベーションで憧れの暮らしを実現しましょう。
3.2. 夫婦の距離感を考える
定年退職後は、夫婦二人で家にいる時間が長くなります。なかには「24時間同じ空間にいるのが苦手」というご夫婦もいるでしょう。
これからの人生を夫婦で仲よく暮らすために、セカンドライフリノベーションでちょうどいい距離感が保てる工夫をしてみてください。完全に個室を確保するのがよいのか、ゆるりと区切るだけがいいのか、など心地いいスタイルは人によって異なります。
お互いの存在を感じながらも一人時間を確保できるように、デザイナーと相談しながらリノベーションを進めてくださいね。
3.3. 家事が楽になる設備を採用する
家事、育児に追われた生活から少し落ち着いてくる年代。これからは自分の時間を確保できるように、掃除しやすい間取りや汚れにくい設備などを設置するのもおすすめです。
キッチンやトイレ、浴槽など設備は日々進化しています。最新の機能性が高く省エネな設備に変えることで、毎日の生活が快適になるでしょう。
今まで子ども達のために頑張ってきたご褒美に、ご夫婦二人の暮らしをより良くしてみませんか。
3.4. 断熱性を向上させる
セカンドライフを健康に暮らすために、断熱性能の見直しも欠かせません。
たとえば冬場、コタツやエアコンで温まったリビングから寒いお風呂場に移動すると、気温の急激な変化により心筋梗塞や脳梗塞が起こる恐れがあります。この症状はヒートショックと呼ばれますが、ヒートショックは45歳以降から増加し始めます。
50代-60代からの人生を長く楽しむためには健康でいる必要があります。家全体の断熱性能を向上させましょう。
3.5. バリアフリー対応にする
これから訪れる老後に備えて、バリアフリー対応の家にリノベーションするのも検討してみましょう。
バリアフリーの例としては以下が挙げられます。
・段差の解消
・手すりの設置
・引き戸の採用
・廊下の幅の確保
・滑りにくい床材に変更
など
足腰が弱くなることを見据えて手すりを設置したり、車いすでも移動しやすいように引き戸の設置や廊下の幅を確保したり。早めにリフォームしておくことで、いざというときの助けになります。
4. 場所ごとのセカンドライフリノベーションのポイント
セカンドライフリノベーションを成功させるコツは、リビングやキッチンなど場所ごとに異なります。ここでは、場所ごとのポイントを紹介します。
4.1. リビング
子どもが自立して家を出て個室に空きがでた場合、リノベーションでリビングに余裕をもたせられます。リビングを広くすることで、子どもの帰省で集まるときや友人を招くときなどに居心地の良い空間になるでしょう。
また、普段夫婦でそれぞれにくつろぐにしてもスペース的に余裕が生まれるため、程よい距離感を保ちつつ暮らせるのもポイントです。
4.2. キッチン
仕事が落ち着き趣味に時間が使えるようになるセカンドライフでは、二人暮らしを快適にする設備が欠かせません。
夫婦で料理するなら、二人並んでできるスペースを確保するのもおすすめです。広いL型にしたり、対面式にしたり。ストレスなく料理ができれば、夫婦の会話も弾むでしょう。リノベーションを機に、汚れにくく掃除しやすいキッチンも検討してみてください。
また、食洗機を採用すれば家事も楽になります。「私ばかり洗いものしている」といった不満が減るため、夫婦円満にも繋がるでしょう。
4.3. 洗面・浴室・トイレ
洗面所や浴室、トイレのリノベーションは汚れにくく掃除しやすい素材に変えるのがポイントです。水回りは汚れがちで、掃除のストレスが溜まるもの。セカンドライフを仲良く過ごすためにも、暮らしの不満を減らすことを意識してみてください。
また、寒暖差によるヒートショックを防ぐためにも、暖房付きにしたり断熱性能を高めたりするのも忘れないようにしましょう。
これから訪れる老後を考え、引き戸や手すり設置などバリアフリー化もおすすめです。
4.4. 寝室
セカンドライフでは夫婦の距離感が大切です。起床時間や室内の快適温度が違う場合は、無理せず別々の寝室にするのも円満の秘訣。
老後を考え、完全に個室を分けるのではなく、気配が感じられるように部屋の中を軽く間仕切る方法もあります。もし寝室にいる時間が長いのであれば、日当たりを考慮して間取りを変更するのもいいかもしれません。
5. リノベーションでセカンドライフを楽しむ
子育てや仕事が落ち着く50代60代。これからのセカンドライフに向けてリノベーションを検討してみましょう。
子どもが独立して個室に空きがでるのを活かし、趣味を楽しむ部屋を作ったりリビングを広げたりさまざまなリノベーションができます。また、身体が衰えてくる老後に備えて断熱性能のアップやバリアフリー化も忘れてはいけません。
セカンドライフのためにどういうリノベーションをしたらいいのか迷ったら、IDA DESIGN(株式会社IDA Company)にご相談ください。IDA DESIGNは神戸市灘区を中心にリノベーションを手掛ける地域密着型の会社です。リノベーションに関する問い合わせや、見積もりを承っております。セカンドライフのためにリノベーションを検討している方は気軽にお問い合わせください。