JOURNAL

リノベでおしゃれな部屋に。インテリアスタイルの決め方をホテルライク、北欧スタイルなど6スタイルで解説します

インテリアスタイルの特徴とポイント解説

せっかくリノベーションするのなら、憧れのおしゃれな部屋に仕上げたいものです。
この記事ではおしゃれな部屋にするためのインテリアのポイントを紹介します。
代表的なインテリアスタイルも紹介しますので、リノベーションを機に部屋の雰囲気を一新したい方はご覧ください。

おしゃれな部屋を作るポイントはインテリアの「統一感」です。

統一感があると部屋にまとまりがでるだけでなく雰囲気の演出もできるので、理想に近づけるためには欠かせません。統一感を生み出すには「色調」「素材」「インテリアスタイル」が大切です。ここでは、統一感のあるおしゃれな部屋になるインテリアのポイントを紹介します。

インテリアスタイルの特徴とポイント解説

1.1.色調

ファッションでも同じですが、色は印象を決める重要な要素です。
まずはカラーコーディネートで色調に統一感を出し、おしゃれな印象を目指しましょう。
色調で統一感を出す簡単な方法として、カラーコディネートの黄金比を利用するやり方があります。

種類割合主な場所
ベースカラー60~70%・壁
・床
・天井
メインカラー25~30%・ドア
・家具
・カーテン
アクセントカラー5~10%・小物類

最初に「ベースカラー」を決めます。
ベースカラーは壁や床など、部屋の見える範囲でもっとも多く使われる色です。
60-70%を占め、部屋の印象を大きく左右します。
ナチュラル系、ダーク系、ホワイト系など、どのような配色の部屋にしたいのかというイメージを持ちながら、目指す方向にマッチする色をベースカラーとして選びましょう。

次に割合が大きいのは「メインカラー」で、部屋の25~30%を占めます。
ソファやカーテンといった、部屋の中で目立つ家具に取り入れると良いでしょう。
ベースカラーに決めた色に対し、まとまりが欲しければ同系色を、コントラストがほしいときは反対色を選ぶとおしゃれに仕上がります。

「アクセントカラー」はベースカラーやメインカラーを引き立てる差し色のことです。
部屋の5~10%にアクセントカラーを取り入れることで、引き締まった印象に仕上がります。

1.2.素材感

色調を統一すると部屋にまとまりがでるのと同様に、素材感も統一すると部屋がおしゃれに仕上がります。
インテリアではウッド、メタル、ファブリック、革、ガラス、ラタンなど、多くの素材が使われます。
これらの素材を色々取り入れるのではなく、目指したい部屋の雰囲気に合わせて用いる素材を限定すると、統一されたすっきりした印象の演出が可能です。

たとえば、建物の木目を活かしたいのであれば木材で作られたテーブルやタンスを、といった具合です。
ナチュラルに仕上げたいのか、上品でシンプルに仕上げたいのか、など目指したい方向性も考えながら素材を選びましょう。

1.3.インテリアスタイル

そもそもインテリアとは、家具や照明など室内の装飾を指す言葉です。
そして、インテリアの様式は、時代や場所などに由来する特徴によって分類されています。
このように、文化や時代、場所に由来する特徴的なインテリアのことを「インテリアスタイル」と呼んでいます。

たとえば「カリフォルニア スタイル」や「ホテルライク」がインテリアスタイルの一種です。
インテリアスタイルを理解して統一したコンセプトを決めると、自然と色や素材に統一感が生まれてきます。
家や部屋がまとまった印象になり、おしゃれで垢ぬけて見えるでしょう。

インテリアスタイルはさまざまな種類があります。

・ホテルライク
・北欧スタイル
・ミッドセンチュリー
・カリフォルニア スタイル
・インダストリアル スタイル
・ブルックリン スタイル

ここでは、上記のインテリアスタイルの特徴や、よりおしゃれに見せるためのポイントを解説します。

2.1.ホテルライク

インテリアスタイルの特徴とポイント解説

ホテルライクはその名の通り、ホテルのように生活感を感じさせない非日常空間のインテリアスタイルです。

ホテルライクの特徴は、シンプルかつスタイリッシュという部分です。
シンプルで高級感がある部屋は生活感が少なく、まるで海外映画にでてくるような快適な空間になるでしょう。

・ポイント

ホテルスタイルを目指すなら、シックなカラーをベースにしましょう。
具体的にはホワイト・グレー・ブラックのほか、アースカラーがおすすめです。
カラーのほかに、重みがある素材感を使用して高級さを演出するという方法もあります。

家具は開放感のあるゆったりした空間を意識して配置してみてください。狭い部屋でも区切りをなるべく設けいなど、部屋の奥まで視線が通るよう工夫しましょう。シンメトリーな配置にするとより洗練された印象に仕上がります。

また、ホテルスタイルに欠かせないのが生活感を消すことです。収納を充実させ、見えるところに物を置かないようにすると生活感が排除できます。

2.2.北欧スタイル

インテリアスタイルの特徴とポイント解説

北欧スタイルはフィンランドやスウェーデンといった北欧由来のインテリアスタイルです。

北欧は冬が長く日照時間も短いため家の中で過ごす時間が長くなります。家での時間を楽しく快適に過ごすために、インテリアのこだわりが強いと言われているのです。

北欧スタイルはシンプル・自然・機能美が特徴で、木製品などの自然素材を使った豊かな暮らしを演出します。シンプル&ナチュラルを基調に温かみのあるインテリアは居心地がよく、近年ますます人気のスタイルです。

<ポイント>

北欧スタイルはホワイトベージュやニュアンスカラーが中心です。
淡いカラーや明るい色をアクセントカラーに使うと楽しげな雰囲気が加わります。

家具は自然の素材感や温かみを出すために、オークやチークなどの木製がおすすめです。
アクセントで植物や動物のモチーフとした大柄のテキスタイルを使用すると素敵に仕上がります。

2.3.ミッドセンチュリー

インテリアスタイルの特徴とポイント解説

ミッドセンチュリーは1940年代から1960年代にアメリカで生まれた、デザインやインテリア様式です。

人工的に作り出した素材を使った、モダンな空間とポップな色合いが特徴です。
1940年代から1960年代にはFRP(ガラス繊維強化プラスチック)やプライウッドなどの新素材が開発されました。今までは直線的なデザインが一般的でしたが、新素材の登場で曲線を利用した家具等がデザインされるようになったのです。
代表的なデザイナーとしてはチャールズアンドレイ・イームズやジョージ・ネルソン、エーロ・サーリネンが挙げられます。

<ポイント>

ミッドセンチュリーは都会的なモダンなテイストにアクセントカラーを使用して居心地の良さを目指すスタイルがポイントです。ポップな色使いが印象的なミッドセンチュリースタイルですが、多くの色を使いすぎるとまとまりがなく、落ち着きのない印象になることも。ミッドセンチュリーの使いたい家具を中心に色を考えると、まとまりやすくなります。

家具のメインカラーを活かすために、床や壁などのベースカラーは落ち着いた色調でまとめましょう。一面のみでしたらアクセントクロスも使用しても問題ありません。床はオークやチークなどのフローリングのほか、ヘリンボーン床のような模様のある貼り方もおしゃれでおすすめです。

2.4.カリフォルニア スタイル

インテリアスタイルの特徴とポイント解説

カリフォルニア スタイルはアメリカの西海岸地域、特にカリフォルニアを中心としたインテリアスタイルです。

カリフォルニアは西海岸は自然に囲まれ温暖な気候が特徴です。そのため、カリフォルニア スタイルは青い海や太陽の光を感じさせる西海岸をイメージしたカジュアルなビーチ風のスタイルになります。明るく開放的で、リゾートを連想させる空間をイメージすると良いでしょう。

<ポイント>

カリフォルニア スタイルを演出するには、潮風にさらされたような乾いた質感の木材を使用するのがポイントです。

カラーはマリンテイストの爽やかなイメージからホワイトやブルーを基調としましょう。インテリア小物にデニムや観葉植物を取り入れるのもおすすめです。爽やかで自然を感じさせるイメージを軸に、インテリアを選んでみてください。

2.5.インダストリアル スタイル

インテリアスタイルの特徴とポイント解説

インダストリアル スタイルは無機質でむき出しなイメージを持つインテリアスタイルです。

そもそも「インダストリアル」とは「工業的な」という意味があります。インダストリアル スタイルは工業製品として生産されていた機能性が高い家具や設備のデザインを活かし、無骨でスタイリッシュなイメージで作られます。金属やコンクリートといった無機質な素材に、木材やレザーといった異なる質感の素材を合わせているのが特徴です。無機質さと味わい深さを兼ね備えたスタイルは、幅広い年代に人気があります。

<ポイント>

インダストリアル スタイルは「直線」「木材」「鉄材」「サビ加工」「ダークカラー」がキーワードです。

たとえば、ヴィンテージ感のあるコンクリートむき出しの壁にブラウンやブラックなどのダークカラーをプラスすると、無骨でクールな雰囲気に仕上がります。よりスタイリッシュな雰囲気に仕上げたいときは、スチールなどツヤのある素材を取り入れるのがおすすめです。

2.6.ブルックリン スタイル

インテリアスタイルの特徴とポイント解説

ブルックリン スタイルはアメリカのニューヨークにあるブルックリン地区をイメージしたインテリアスタイルです。

ブルックリンはもともと工業地域や倉庫が多い地区です。使用されていない工場や倉庫を改造することでおしゃれな住宅やカフェなどにするなど、古いものを活かして楽しんだことからブルックリン スタイルが始まりました。

工業的なインダストリアル スタイルと似ていますが、ブルックリン スタイルは木材や観葉植物を多く取り入れているため、温かみがあるのが特徴です。

<ポイント>

ブルックリン スタイルはシンプルで粗さが残るなかにもあたたかみと重厚感があるのがポイントです。ブルックリン地区にある古いアパートはレンガを使用している建物が多く、ヴィンテージ感のあるレンガはブルックリン スタイルらしさともいえるでしょう。

イメージカラーは「ブラック」「ブラウン」「グレー」などダーク系が中心です。ダークカラーを基調とすると暗い雰囲気になりがちですので、インテリアグリーンを追加してみてください。ブルックリン スタイルらしさをそのままに、部屋に彩りを与えます。

リノベーションでおしゃれな部屋を作るには「統一感」が重要です。「色調」「素材」「インテリアスタイル」の3つで統一感を演出し、まとまりのある空間を目指しましょう。特にインテリアスタイルを理解して統一したコンセプトで部屋作りをすると、自然と色や素材に統一感がでてきます。

IDA DESIGN(株式会社IDA Company)では理想の暮らしを実現するために、経験豊富なスタッフがライフスタイル・デザインの観点から総合的に提案します。戸建てやマンションのリノベーションに関する問い合わせや見積もりを承っておりますので、気軽にご相談ください。

問い合わせバナー
IDAジャーナルとは
住宅や店舗のリノベーションを手がける IDA DESIGN(アイディーエーデザイン) のコラムです。 リノベーションの基礎知識や、デザインやインテリアに関することを代表ブログでお届けしています。 コラムを通じて、住宅リノベーションの知識を深めつつ、私たちのことを知っていただけたら嬉しいです。

IDAジャーナル

事例TOP

ご相談はこちらから