「リノベーションをしたい!」と思っても、何から手をつけたらいいか困ってしまうものです。成功のポイントは事前準備とリノベーション会社選び。まずはリノベーションの流れと期間の目安をつかみ、その後は目的を明確にするなど事前準備を始めてみましょう。この記事ではリノベーションしたいと思ったとき、まずやるべきことを紹介します。
<目次>
1.リノベーションの流れと期間の目安
リノベーションをしたいなら、まずは流れや期間を把握しなければなりません。
リノベーションの流れと期間は以下のイメージです。
ステップ | 期間の目安 | 具体的な内容 |
1:相談期間 | – | ・相談会に参加 |
2:設計期間 | 2~3ヶ月 | ・現地調査・ヒアリング ・プランの提案・見積もり |
3:工事期間 | 2~3ヶ月 | ・工事準備 ・工事着工 |
4:引き渡し | – | ・検査・引き渡し |
工事の規模や内容にもよりますが、リノベーションを開始してから引き渡しが完了するまで、半年以上の期間がかかる場合もあります。イメージを膨らませ計画を立てる事前準備や、その後の相談期間を含めると、さらに時間がかかるでしょう。
そのため「リノベーションしたい」と思ったら、なるべく早く準備を始めることが大切です。余裕があれば焦らずに進められるため、理想の住まいに近づけられます。
2.リノベーションの事前準備
リノベーションは何かと時間のかかることがあるため、事前準備は早めにするのが正解です。
思い立ったらまずは以下の準備を行いましょう。
・リノベーションの目的を明確にする
・今の生活の不具合、不満点を洗い出す
・やりたいことの具体的イメージをみつける
・やりたいことの優先順位を決める
・予算の目安をつけておく
・リノベーション完成希望時期を決める
・家族でしっかり相談する
なお、リノベーションの準備の後の「相談期間」や「設計期間」などでやるべきことについては、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
2.1.リノベーションの目的を明確にする
まずはなぜリノベーションをやりたいのか、目的を明確にしましょう。
目的をはっきりさせることで、どうしたら理想の住まいに近づけられるのかリノベーションの方向性を見いだしやすくなります。
目的の例としては以下が挙げられます。
・家事が楽な家にしたい
・子どもがのびのび過ごせる家にしたい
・ゆったりきれいな浴室で日々の疲れを癒やしたい
・家族のコミュニケーションの取りやすい間取りにしたい
・老後に不自由なく暮らせるようバリアフリーにしたい
このように、リノベーションの方向性はさまざまです。目的をはっきりさせないまま進めてしまうと「あれもいい、これもいい」となってしまい、先に進められません。
完成後の生活をイメージし、リノベーションの目的を明確にしましょう。
2.2.今の生活の不具合、不満点を洗い出す
目的を明確にした後は、今の生活の不具合や不満を洗いだしましょう。
リノベーションにより不具合や不満を解消できれば、暮らしやすさが格段に向上します。
以下の例を参考に、ご自宅の不満を考えてみてください。
屋外 | ・雨漏りがある ・塗装が剥がれている |
間取り | ・日当たりが悪い ・子ども部屋が足りない ・洗面所が狭く、朝に混雑する |
設備 | ・収納スペースが足りない ・キッチンが古くなり使い勝手が悪い ・ブレーカーが落ちる |
壁・床 | ・壁が薄くて音が気になる ・壁紙が剥がれている ・床の汚れがなかなか落ちない |
2.3.やりたいことの具体的イメージを見つける
リノベーションは不満を解消するだけのものではありません。
新たな機能を加えるなどしてマイナスの状態からプラスの状態へ改修し、理想の暮らしを実現するのがリノベーションです。
理想を実現するには、具体的なイメージを収集する必要があります。
なぜなら、イメージは口頭だけではうまく伝えられない可能性があるうえ、図面だけではわからないことがあるからです。
具体的なイメージは雑誌やカタログなどを切り抜くほか、インターネットで検索などして画像などを集めておくとよいでしょう。
先述の今の住まいの不満とあわせて、ノートなどにまとめておくと便利です。
2.4.やりたいことの優先順位を決める
リノベーションというせっかくの機会。やりたいことはすべて挙げてみましょう。
そのうえで、絶対にやりたいこと・できればやりたいことなど優先順位を付けてみてください。
たとえば、屋根が雨漏りしているのであれば改修は必須です。反対に、おしゃれのための間接照明は優先順位は低くなるでしょう。
せっかくリノベーション工事をするなら絶対に実現したい部分はもちろんあるものですが、予算的に難しい場合もあります。
優先順位をつければどこに予算をかけるべきか判断しやすいです。
なお、事前にリノベーションの目的を明確にしておくと軸がぶれず、優先順位も決めやすくなります。
2.5.予算の目安をつけておく
リノベーションに使える予算は事前に把握しておきましょう。
リノベーションはあくまで理想の暮らしに近づけるために行うものですので、その後の生活が苦しくなっては本末転倒です。
その後の生活に無理のない範囲で予算を設定してください。
リノベーション費用の目安は以下の通りです。
なお、具体的な費用は広さや間取り、使用する建材、住宅設備などにより大きく異なりますので、紹介するのはあくまで一例となります。
マンション | ・1㎡あたり10~20万円 ・600万円程度〜1200万円程度 |
戸建て | ・1㎡あたり10~30万円 ・1000万円~2000万円程度 |
また、リノベーション工事はときに予期せぬ補修箇所がわかり、追加で費用がかかることもあるため、多少の余裕をみて考えておいてください。
2.6.リノベーション完成希望時期を決める
いつごろから住み始めたいのか、リノベーションの完成時期も決める必要があります。
リノベーションは設計デザイン期間に2~3ヶ月、リノベーション工事期間に2~3ヶ月とあわせて半年以上かかる場合もあります。
工事を進めてみて大規模な修繕が必要なことが判明したら、さらに工期が遅れることもあるでしょう。
「子どもの入学に合わせて入居したい」など完成後の入居時期が明確にある場合は、余裕を持って計画を進めなければなりません。
完成希望時期というゴールを決めたうえで、いつまでに依頼する会社を決めたらいいか、いつまでにデザインを完成させたらいいか、など具体的な計画を立てましょう。
2.7.家族でしっかり相談する
リノベーションは一人で決められるものではありません。
目的や不満点、具体的イメージなどは、家族それぞれ異なる場合があるからです。
家族全員の理想が詰まった素敵なお家に近づけるために、家族でしっかり話し合いましょう。
話し合いをして落としどころを決めておけば、リノベーション会社に相談する際にもスムーズに進められます。
話し合いの際には、理想の写真や施工例を各自で用意しておくとイメージを共有しやすいです。
3.リノベーション会社を選ぶ
リノベーションを成功させる準備には、会社選びも重要です。
インターネットで検索するとたくさんの会社がでてきます。
良さそうな会社を見つけたら資料請求し、実際に相談会や見学会に参加して直接話しを聞くことがおすすめです。
選定時には以下の項目をチェックしておきましょう。
・会社の得意分野と希望する工事内容があっているか
・対応エリアの範囲内か
・担当者の対応は丁寧か
・施工事例や実績はあるか
・アフターサービスが充実しているか
・自社施工体制か
数社から見積もりやプランをとったりする場合、会社選定まで2~3ヶ月ほどかかる場合もあります。
その他の事前準備と並行して会社選びも進めておきましょう。
4.早めのリノベーション事前準備で理想の住まいに
リノベーションで理想の住まいを実現するには、早めの事前準備が欠かせません。
やりたいことをピックアップしたり予算を確認したり。家族と話し合いながら少しずつ進めていきましょう。
ご紹介した事前準備の項目はリノベーション会社選定後でも、相談しながら進められますがあらかじめ準備しておいたほうがスムーズに理想の住まいに近づきます。
会社選定では実際に相談会や見学会に参加して直接話しを聞くことが大切です。家族の理想を実現してくれる、信頼できる会社を探しましょう。
IDA DESIGN(株式会社IDA Company)は神戸市灘区を中心に住宅や店舗のリノベーションを手掛ける地域密着型の会社です。
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