JOURNAL

『Livingroom furniture H』の現場を振り返る

神戸市灘区を中心に住宅や店舗のリノベーションを行うIDA DESIGN(株式会社IDA Company)代表 伊田です。今回は造作家具のお話をさせていただきます。

1.お施主さまとの出会いはカフェで

『Livingroom furniture H』について

お施主さまご夫婦との出会いは、当社が運営しているカフェ(SOWELU)にご来店いただき、そのカフェの内装が気持ちいいわ、と声を掛けていただいたことがきっかけでした。

ご主人は日本の方、奥さまがアメリカの方。カフェでおふたりは日本語で会話されていたのですが、時折英語が出てくるところが気になって、勇気を出して私からお声がけし、仲良くなれたのがスタートだったと思います。

カフェで話をしていると、今住んでいる住宅に色々不具合があるので見に来てほしいという流れになり、そこで改めてご自宅に訪問させていただきました。

ご自宅は高台にある2階建ての戸建てで、まるで美術館のような洋風の建物でした。中に入ると、たくさんの日本の美術品や家具、着物などが飾られていました。このような表現が正しいのかどうかわからないのですが、日本人より日本人らしいというような印象を最初に受けたのです。かといって日本風なところだけではなく、水回りなどお風呂やキッチンの考え方は一転し、欧米的なオープンな空間でした。

いろいろミックスされた空間は不思議と違和感がなく、私の個人的な印象としてはとても心地良い空間に感じました。そしてお部屋においてある家具の購入経緯など、様々なお話を聞いているうちに時間いっぱいになってしまい初日は終了してしまいました。

2.悩みどころ〜和洋新古の折り合い

日を改めてお話を伺い、悩んでおられる点をお聞きすると、日本風と洋風の取り合いがうまくいっていないと感じている点や、古いものと新しいものがうまく連動できていないと感じる点、というポイントが浮かび上がってきました。それら一つ一つは生活に大きな支障は無いけれども、解決するとより住みやすく、お施主さまらしい暮らしになるのではといったものでした。

つまり具体的にここをこうしてとは言えないけれども、かゆいことろに手が届くような解決策は無いかなといったご相談だと思いました。

3.手描きスケッチでご提案

『Livingroom furniture H』について

ご要望を一旦整理し、ご提案させていただいた内容は、お風呂の位置の変更、トイレの取り替え、リビング収納の造作家具の作成、パントリーの増設計画などといったことになりました。

今回のご提案の内容などは、言葉や建築的な図面でというよりも、手書きの絵というかスケッチを描いてご説明、打ち合わせを進めていくこととしました。お打ち合わせの経緯ではいろんなアイデアが出ては流れ、そして新たに生まれるというのを繰り返しながら、お施主さまの生活の変化に応じた考え方の整理整頓を一緒にさせていただき、設計、施工を通じてかたちにしていけたと思います。

写真は一部ですが、収納の造作家具の図面、スケッチになります。

部屋のインテリアに合わせながら、使い勝手の良さが求められる場所をスッキリと使いやすくすることで、日々の生活の質の向上が出来たのではと思います。

設計、施工を通じて、潜在的な問題も一緒に解決し、暮らしやすさ、自分たちらしさ、好きを大切にした空間づくりのお手伝いを、今後もさせていただけたらと思います。

『Livingroom furniture H』について
『Livingroom furniture H』について
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住宅や店舗のリノベーションを手がける IDA DESIGN(アイディーエーデザイン) のコラムです。 リノベーションの基礎知識や、デザインやインテリアに関することを代表ブログでお届けしています。 コラムを通じて、住宅リノベーションの知識を深めつつ、私たちのことを知っていただけたら嬉しいです。

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