神戸市灘区を中心に住宅や店舗のリノベーションを行うIDA DESIGN(株式会社IDA Company)代表 伊田です。今回はIDA Companyが働いている街、神戸についてお話します。
<目次>
IDA CompanyのDNAは神戸に。
私たちIDA Companyが働いている町は神戸です。私自身、神戸で生まれ育っていますし、この町が好きで仕事をしているので、やはり神戸から影響を受けていることも多々あると思います。
神戸の特徴をあげるとキリがないのですが、今回は個人的に特に神戸らしいと思う2点を取り上げたいと思います。
神戸はセレクションの街
一つ目の特徴は、港町なので文化の融合地であることです。
外から新しい文化が入ってくる、中から神戸の文化を発信するという立地的な特徴があります。 毎日当たり前のように新しい情報だったり文化が右から左へ行き交う中で、ただの情報ハブ的な役割に留まらず、そういう情報を神戸人ならではの感覚で取り入れて咀嚼して、ある時は形を変えてオリジナルとして発信していくというのが神戸らしいのかなと思います。
私の感覚でいうと、神戸はセレクションの街とも言えます。例えばファッションにおいても各メーカーのショップが並ぶというよりは、いろんなセレクトショップが並んでいるというのが神戸の繁華街では見られますし、 それはおそらくそれぞれの店主さんが自分の価値観でいろんな良いものを取り入れて相性を見て売っていらっしゃるということですね。神戸全体を通してもそういう良いものを発見をして自分なりに理解して、 それを自分の意見だったりアイディアを踏まえた上で発信していくということが街として行われていると思っています。
そんな神戸の街に育てもらったおかげで、私もそういう神戸っぽいメンタリティを持っているなと感じます。たとえば、一つの空間を作るにあたっても和風か洋風かということに強くこだわりません。日本人の素晴らしい美的感覚と、例えばイギリスの美しい配色というのは、生まれた街は違えども、私の目からすると素晴らしいという感覚は一緒なのです。その感覚を自分なりにセレクトして、IDA Companyオリジナルとして空間に提供していることに繋がっているのだと思います。
グラデーションの街
神戸の特徴の2つ目は、グラデーションの街ということです。
先ほどは港の話をしましたが、そこから車で1時間も行けば六甲山があり、その裏には牧草地帯があり、いろんな田畑があるという環境なので、海から山、そして畑というんですかね、いろんな立地条件、環境条件があるのが神戸だなと思います。 それが決して広い中にあるというわけではなくて、一定の範囲に全てがあることによって、一つ一つのエリアが区分けされているのではなく、グラデーションのように広がっているというのが神戸の特徴かなと思います。
同じように工業地帯もあれば、シティといいますか、ビジネス街もあるので、働く方々も物作りの方から、ビジネスマンの方から、第一次産業の方から、本当にいろんな方がおられます。 例えば私たちが働く神戸市7区の水道筋商店街ですが、我々の事務所の窓から見ていて本当にいろんな方々が歩いておられるなと思います。 それぞれの人の立場や環境が影響し合って街を彩っています。
神戸人の一員としてできることを。
このようなグラデーションの街でお仕事をさせてもらっているがゆえに、いろんな方々とお話をさせていただく機会があります。そこで、皆さまの考えていらっしゃる未来像も人によって違う、同じことを目的にしていても、それぞれが取る手法は違うなということを学びました。難しいこともたくさんありましたが、様々なご要望をぶつけていただいたおかげで、いろんな経験値を詰めたのだと思っています。
私もその一員としてできることをやっていこうと思うのです。
我々の仕事のものづくりという面でいうと、神戸の街でいろんなお仕事をさせていただいたおかげで臨機応変にその時々の最適な方法を生み出していくという鍛錬を詰むことができたと思っております。
最後になりますが、大工のくだりで話もしたように、IDA Companyでは、設計も施工も自分たちで行っています。言い訳のできない、逃げることのできない覚悟を持って設計施工のものづくり屋として仕事に取り組んでいますので、安心してお住まいやお店などの設計・施工をご依頼ください。お客様の夢の実現を全力で叶えます。