代々受け継がれてきたお宅は、これまでに増改築を重ね、複雑に家屋が繋がりあっていました。その中心にあった居間は、家族の動線が交錯するハブ。活気の中心でありながら、どこか落ち着かない空間でもあったのです。まず着手したのは、その居間の天井をぶち抜くこと。大胆な吹き抜けが、閉鎖的だった空間を一変させました。2階から降り注ぐ光は、リビング全体を明るく満たし、隣接する中庭との一体感を生み出しました。漆喰の壁、網代天井、編みこまれた床材。歴史ある家の趣きに寄り添う素材選びが、心地よい安らぎを演出します。そこに、大胆な「黒」を投入。空間全体に重厚感をもたらし、モダンな表情を加えました。賑わいの記憶を受け継ぎながら、歴史と新しさが共存する、家族が心からくつろげる、リビングとなりました。

＜名前＞

Where Tradition Meets Light: A Stunning Open-Roof Renovation

＜所在地＞

兵庫県加西市

＜広さ＞

約30㎡ｘ2層

＜工事費＞

約1,300万円

＜竣工年＞

2023年

＜カテゴリ＞

戸建て造作キッチン・造作家具